卒業生の声

当講座の修了生は180名以上に及び、
メディアを始め、さまざまな領域で活躍を始めています。
今後は、こうした卒業生の経験を聞く機会などを儲けつつ、
そのコミュニティを活かしていきたいと考えています。

主な就職先一覧(2004-2023)(前身のメディアプロフェッショナル・コースを含む)

新聞社など
中日新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、静岡新聞社、伊勢新聞社、NNA(共同通信グループ)など

放送など
NHK、東海テレビ、石川テレビ、NHKプラネット、エフエムとよた、中国国際放送局(CRI)日本語部、Primeworks Studio Sdn Bhd(マレーシア)、Kuki Media(韓国)、キャッチネットワークなど

広告など
電通、電通名鉄コミュニケーションズ、モメンタムジャパン、アサツー・ディ・ケイ、JTBコミュニケーションズ、読売広告社、ぴあ,オークローンマーケティング、マイナビ、上海电通广告(中国)など

大学・公共団体など
一橋大学、金城学院大学、東海学園大学、中日本自動車短期大学、日本体育協会、名古屋産業振興公社、みよし市など

IT、製造業など
IIJ、東芝、NEC、富士通、富士通システムズイースト、日本IBM、日本IBMサービス、日本IBMデジタルサービス、アサヒビール、任天堂、トヨタ自動車、ダイハツ、ブラザー工業、アイシン精機、アイシンAW、東海ゴム工業、三五、東京製綱、Huawei Technologies(中国)、たち吉、アイホン、JFEスチール、Apacer Technology Inc.(台湾)、アビームシステム、エキサイト、楽天、ヤフー、Septeni Japan、アマゾンジャパン合同会社、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社、アビームコンサルティング、NetEase(中国)、艾杰旭汽车玻璃(苏州)有限公司(中国)、シンプレクス・ホールディングス、ARK CONSULTING、エヌ・ティ・ティ・データ、アクセンチュアなど

流通・サービスなど
イオン、ニトリ、トヨタツーリスト、全日空地上サービス、住宅金融支援機構、九州電力、ホテルオークラ、東海東京証券、サマンサタバサ・ジャパン、春秋航空(中国)、秀英予備校、オークローンマーケティング、三菱UFJ銀行、SBIホールディングスなど

卒業生の声

(2021年度修了生までの声はこちら

岩田幸子(2022年度博士前期課程修了 アマゾンウェブサービスジャパン合同会社)

 私にとって大学院生活は自分の「好き」を深め,自分が社会に対してできることを模索すると同時に「弱み」を克服する機会となりました。

 大学院では,比較的慣れ親しんでいた質的手法だけでなく,これまで持ち合わせていなかった量的な観点も併せ,研究しました。指導教授である山本先生から薦めていただいた書籍を参考に量的分析の練習をし,自分の研究へと応用していくうちに,学ぶ大変さよりも研究の幅が広がる楽しさの方が上回っていきました。この視点は,研究のみに留まらず,社会へ出た後にも活かしていける「強み」となったのではないかと思います。

 また,私が在籍していた代のグローバルメディア論講座の学生たちは多国籍です。授業では日本語を使いますが,交流を通し,研究分野に関連する国際情勢など高度な中国語を自然に学ぶことができた点でも,魅力的な経験となりました。

 2年間というと,数字で見れば短いようですが,研究や研究に関連する活動を通してじっくりと自分を知ったり学びを深められたりした点で,私にとってはとても充実した期間となりました。様々な選択肢がある中で,どのような過ごし方をするかは自分自身にかかってくると思います。いかにこの環境を活かすかを考えながら生活していくことをおすすめします。皆さんにとってもこの講座で過ごす時間が有意義となるよう期待しています。



陶婧媛(2022年度博士前期課程修了 シンプレクス・ホールディングス株式会社)

 私の大学院生活は、恵まれた学習の環境のなかで優秀な先生たちと仲間たちと出会え、自分自身の考え方を深く掘り下げ、知識やスキルを高められた貴重な時間でした。他方、その道程では研究上の壁だけでなく、苦労が報われない時、望んでも変えられない現実も数多くあると気づかされました。コロナにより、私は1年特別留年をして、母国でリモート授業中心に過ごすという特殊な経験をしました。そのため、来日後十分に留学生活を楽しめない面もありましたが、今後の進路決定については真剣に取り組めました。こうした経験を経て、これまでの時間がいかに貴重なものであるかがよく分かりました。

 計画が進まない時、私を奮い立たせてくれたのは山本先生とゼミ内の仲間たちでした。山本先生のご指導の元で、学術的な知識を実生活でどう生かすかも学びました。常に広い視野で物事を考え、同時に手を広げ過ぎせず、一歩一歩着実に成果を積み上げることの大切さも教わりました。ゼミの仲間とお互いに励まし、認めあいながら、目の前の「山」を乗り越えられました。支えてくれた先生と仲間たちに感謝しています。

 在学期間を通じて、メディア論への理解を深め、それに関わる国際社会・政治・経済・文化など異なる視点やアプローチに触れながら、自分自身の考え方や表現力を磨けました。これからも、常に大学院での生活と感謝の気持ちを忘れずに行動し、そして勇気を持って、自己主張ができる人間になるように頑張っていきたいです。



LIU Yating(2022年度博士前期課程修了 中国のシンクタンク研究員)

 中村研究室での2年間は私にとって非常に貴重な経験でした。ゼミでは、留学生として、日本語や日本文化に触れるだけでなく、自分の関心のあるテーマでもゼミでみんなと討論することができ、視野を広げ、新しいアイデアや知識を得ることができました。これらの経験は、私が今後の人生で役立つことは間違いありません。

 次に、私は社会情報学専攻で多くの先生方や仲間たちと出会いました。特に、私の指導教員である中村先生は、私が修論や学業に集中できるよう、常に助けてくださり、指導してくださりました。また、同じ研究室所属の仲間との付き合いは、私たちが互いに励ましあい、成長するための大きな支えとなりました。私が卒業を迎えることができたのは、先生方や仲間たちのおかげだと感謝しています。

 最後に、今後の人生に向けて、私たちは新たな挑戦をしていくことになります。私たちは、大学院で学んだことや経験を活かし、社会に貢献することを目指していきたいと思っています。これからも、私たちは学び続け、成長し続けていくことを誓います。

 名古屋大学での2年間は、私にとって非常に充実した時間でした。この時間を共に過ごしてくださった全ての方々に心から感謝しています。ありがとうございました。



YANG Yihan(2022年度博士前期課程修了 ARK CONSULTING株式会社)

 私は学部生の頃、日本語を専攻していました。言語だけでなく、日本の歴史、文化、経済についても学びました。日本は私にとってなじみ深い国でありながら知らない国でもあります。好奇心の赴くまま、勉強したことを自分の目で実際に確かめたいと思っていました。マスコミ業界に憧れを持っていた私は、最終的にはメディアを学ぶために日本への留学を決意しました。

 コロナが及ぼす影響を背景して、私は修士論文のテーマを決めて、日本の新聞報道を研究し始めました。私の研究は決して順風満帆とは言えません。入学してからテーマや研究方法を変更しなければならないという苦境を何度か経験しました。そうしたなかでも、指導先生の中村先生は私の発想を尊重し、常に親身になって指導してくださり、最大限の理解と温かいサポートをしていただきました。同期の仲間も、いつも私のそばに居て、励ましの言葉を惜しみなくかけてくれました。くじけずに続ける勇気をくれたのは、先生と仲間でした。

 私にとって、名古屋大学での2年間半は非常に有意義な時間でした。優秀な先生方や学友のおかげで、新しい知見を得ることができました。出会えた人たちから、種々な刺激を受けて、蜂が花から蜜を吸うように、内に何物かを蓄えられました。これこそが異文化交流の魅力だと確信をもって言えます。

 入学当初のゼミで、中村先生の「自分の判断を信じるために、勉強を重ねることが大事」という一言に感銘を受けました。卒業して学生ではなくなっても、思考を止めずに、勉強を深めていきたいと思います。「勇気ある知識人」を目標に、これからも精進して参ります。



笹本宗歩(2022年度学部卒業 アクセンチュア株式会社)

 4年前、私はとある大学の経済学部を辞め、名古屋大学情報学部の門をくぐりました。以前の大学では「金融の力で困っている人を救うのだ」と息巻いていた自分ですが、勉強を進めていくにつれ、誰かを助けるためにはお金だけでは解決しない事柄が多く、大抵は何らかのテクノロジーが必要であることに気づきました。そして同時に、自分はテクノロジー(特に情報通信技術: ICT)の適切な利用法を提案できる人材になりたいとも思いました。そうした背景から、名古屋大学に再入学するに至ったのです。

 結論から言えば、それは自分の人生において間違いない選択でした。講義やゼミ、課外活動などを通して、プログラミング手法や最新の技術動向等、情報技術自体について学べたことはもちろんですが、それに付随する種々の問題についても知見を得ることができました。特にグローバルメディア論講座でのゼミ活動においては、指導教員の山本先生をはじめ、先生方のご指導ご鞭撻のおかげもあり、自分に足りなかった国際的な視点や政治(学)的、あるいは組織運営的な視点を得られた点が非常に有意義でした。ICTを活かすためには、その課題のみを考えればよいのではなく、他の様々なイシューと関連づけて多角的に検討する必要性を痛感しました。そして、在学中に自分の肌で感じられたことは今後の私の人生において、間違いなくプラスに作用すると感じています。



大阿見綾花(2022年度学部卒業 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ)

 私は入学当初から、メディアが人に与える影響に興味を持ち定量的に研究をしてみたいと考えてきました。2年間を振り返ると、グローバルメディア論講座はそんな私にとってとても良い環境であったと思います。

 3年生の間に報道やメディアが世界に過去において影響をもたらし、現在かかえる課題について広く学んだ上で、自分が具体的に学びたいことを探すことができました。結果的には入学時にイメージしていたテーマとは離れた研究をしましたが、自分が真に探求したいと思える事柄にたどり着けたのはこの講座で学ぶことができたからだと思います。

 また、山本先生を初めとした講座の先生方は、私が見落としていた部分を的確に指摘してくださり、時には別の視点を持って問題に向き合うことの大事さを教えてくださいました。このことは私が卒業論文を書くときにも生かされ、結果を鵜呑みにせず様々な角度から解釈を導き出し、さらに考察できました。このように、グローバルメディア論講座では専門知識的な部分のみならず今後生きていく上でも必要なことを教わってきました。

 この講座で寄り添いながら道を示してくださる先生方や心の支えとなってくれる同級生たちと学ぶことができた2年間は私にとって非常に有意義なものであり、ただの過程ではなく今後の私を形成する一部として残り続けていくと思います。

 これからも新たな視点を持ちながら、新しいICTの普及に貢献できる人材になりたいと思います。



増田友理(2022年度学部卒業 楽天)

 メディア研究に関して、学際的に取り組めるグローバルメディア論講座で学びたいと考え、私は本講座に入らせていただきました。当時、講座に入って想像していた以上に学びの機会が広がっており、非常に恵まれた環境にあったと感じています。中間発表など、発表の場ではグローバルメディア論講座の先生方からのフィードバックも手厚く、定期的に卒業論文の方向性を見つめ直すことができました。特に指導教員の山本先生には、少人数制のゼミであるため懇切丁寧にご指導いただきました。また学業以外のことについても、気軽に相談することができました。

 私自身、グローバルメディア論講座に入る前に学びたいと考えていたことをそのまま、またそれ以上に学びたい研究を行うことができたと感じています。時に、この研究でいいのかと思い悩むこともありましたが、山本先生から、自分がやりたい研究をした方がいいと仰っていただき、そのために研究方法など熱心にご指導いただきました。

 グローバルメディア論講座は学びたいと考える研究内容があれば、自由に学び、考えることができる場所だと考えています。同期のゼミの仲間、グローバルメディア論講座の先生方には感謝でいっぱいです。本講座で学ばせていただいたことを社会でも活かせるよう尽力していきたいです。



内田隆介(2022年度学部卒業 三菱UFJ銀行)

 世界史や世界の時事問題を知り、学ぶことが好きだった私は、少し浅はかだと思いますが「グローバル」という名前がついていることもあり、グローバルメディア論講座に興味を持ちました。グローバルメディア論講座を選択する決定機になったのが、ドイツ映画「帰ってきたヒトラー」を見たことです。現在のドイツにヒトラーが復活したらどうなるかというドキュメンタリー映画なのですが、映画を通してドイツでも極右政党が急速に伸長していることに衝撃を受けた私は、そのことをより深く学びたいと考え、国際関係論やドイツ政治を専門にしている中村先生のゼミに入りました。

 ゼミに入った後、ドイツの政治を研究課題にするとしても、どのようなテーマで研究をすれば良いのかわからず大変悩みましたが、中村先生から多くのアドバイスを頂き、自分なりに調査を進めることで、「極右ポピュリスト政党“AfD”の躍進の背景」という明確な研究テーマを設定することができました。私自身、就職活動や所属する部活動が忙しかったため、研究に充てる時間を十分に確保できなかったこともありましたが、それでも研究を最後まで進めることができたのは、自身の研究に対して情熱を持っていたこと、そして何より先生の後押しがあったことが大きいと感じています。また、私のゼミには中国出身の修士課程の院生がいらっしゃったこともあり、日常とはまた違った環境で勉強できたことも大きな刺激になりました。

 国際政治学を学び深めたい方は是非グローバルメディア論講座を検討してみてください。



大野永暉(2022年度学部卒業 日本経済新聞)

 私はもともとメディアに興味があったこともあり、GM論講座を自然と選択しました。

 全体ゼミでは、先輩後輩の研究に触れる機会が沢山ありました。コミュニティラジオや性的マイノリティ問題から、音楽ファンや小説投稿サイトに関する研究まで、自分が今まで知らなかった分野の知見を沢山得ることができ、とても有意義だったと思います。また男子校出身の自分にとって、男性が自分しかいない環境での勉強は、今後生きていく上で大きな糧になったはずです。

 卒業論文を執筆するにあたっては、指導教員の小川先生に大きく手助けしていただけました。卒論に対する向き合い方や、研究に用いる難しい概念の説明など、何度も丁寧にしてくださいました。また、ゼミ内に同期がいない自分にとって、教員側としてだけではなく学生側の視点も理解した上でのアドバイスは非常に助かりました。それ以外にも、海外文献を用いる際には、院生の先輩に協力してもらうこともあり、一人では卒論を書ききれなかったことを実感しています。

 進路については公務員と悩みましたが、ゼミでのメディア研究を通じて、記者になりたい思いが強くなり新聞社を志望しました。小川先生や、院生の先輩だけではなく、GM論の様々な方に手助けをしていただき、またその中でご迷惑をおかけしたこともあったと反省をしています。就職活動を通して、自分が成長することが出来たというような傲慢なことを言うつもりは全くありませんが、人間的な学びも得ることが出来たと感じています。

 GM論、小川ゼミで学んだことを忘れずに、これからも生きていこうと思います。



木内龍海(2022年度学部卒業 SBIホールディングス)

 僕がeスポーツを研究対象にした理由は、新型コロナウイルス流行に関係します。その影響で、家にいる時間が長くなりeスポーツの大会を見たり、自分自身がeスポーツタイトルを掲げるゲームをプレーするなかで、どうせ研究するなら自分が最も関心を寄せるトピックを研究できたら面白そうだと思うようになりました。

 しかし、実際に3年生になり研究を始めると、eスポーツのどの分野に着目するかをなかなか決めることが出来ずにいました。その研究はそもそも歴史が浅く先行研究もかぎられ、確認できる研究もeスポーツと従来の伝統的なスポーツとの比較などに集中していました。そのため、卒業論文としてまとめる際にどのような方法を用いて実証すれば良いかも僕の頭を悩ませました。そのような状況の中で所属研究室の井原先生から様々なアドバイスをいただき、ゼミの時間外にも研究室で親身に相談、指導してくださりました。その結果、なんとか卒業論文を「eスポーツ都市政策の研究:関連産業の誘致に着目して」としてまとめることができました。

 研究面以外でも井原先生は、就職活動の時期はゼミの日程を柔軟に変更に対応していただき、プレッシャーをかけたり詮索することなどせずに接していただきました。とても居心地の良い研究室でした。ありがとうございました。